国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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かんごぶろぐ

認定・専門看護師リレー⑰ がん性疼痛看護 齋藤 明美  さんです

みなさん、こんにちは。がん性疼痛看護認定看護師の齋藤明美です。

 現在私は西8階消化器内科病棟に勤務しています。内視鏡や肝生検などの検査・治療が中心ですが、重症膵炎・終末期の患者さんも入院しています。
 がんの痛みは診断時から出現し、身体的な痛みをはじめとするさまざまな苦痛が問題となります。私の役割は、患者さん・ご家族が安心して生活が送れるよう身体的な苦痛の治療や今後の不安などを聴き、スタッフと一緒にお手伝いさせていただくことです。また、疼痛緩和に難渋する場合は、スタッフや主治医と相談し緩和ケアチームへのコンサルトを行い、疼痛緩和をおこなっています。緩和ケアチームなどの他職種の介入は、私も含めスタッフの疼痛緩和に対する勉強をする良い機会となっています。
 話は変わりますが、緩和的リハビリテーション(以下緩和リハ)という言葉を聞いたことがありますか。リハビリというと機能回復と思いがちですが、緩和リハは機能回復ではなく患者さんの希望を尊重し、QOLの高い生活を送れるよう現状維持・リラクゼーションなど症状緩和に繋がるリハビリのことです。7~8年前緩和ケア病棟勤務になった頃緩和リハという言葉が聞かれ始め、緩和リハとはどんなリハビリか効果はあるのかと疑問がわき、緩和ケア病棟の先輩に相談し「調べてみる?」が「研究する?」へと変わり、保健学科の先生と共に研究をおこないました。結果、緩和リハは、日常生活に合わせた関節可動域訓練やマッサージなど患者さんの出来る事や希望に添い行われ、患者さんができないことが増えていく中で、リハビリというできることがあるということや気分転換になったなど有用性を知ることができました。その後もいろいろな角度から緩和リハの研究が続けられ、今年度も東北緩和医療研究会や今年2月末に開催された日本がん看護学会で発表していただきました。
これからも患者さんやご家族が痛みなく安心して日常生活が送れるようお手伝いができるよう努めていきたいと思います。
 
   
写真(左)院内勉強会の様子です。
写真(右)今年度東北緩和医療研究会で発表し「奨励賞」を頂いた時のメンバーです。

次は、新生児集中ケアの加藤早奈恵さんです。どんな活動をしているのかとても楽しみです。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.03.17 11:50

認定・専門看護師リレー⑯ 救急看護 設楽 恵子  さんです

こんにちは。救急看護認定看護師の設楽恵子です。
私は、集中ケアの須東師長さんと同じ時期に東京都清瀬市の認定看護師の研修学校に通い、2004年に認定審査に受かってから5年に一度の更新審査を2回受けました。10年経ち、最近は毎日があっ・・・という間に、本当に早いものです。昨年の2回目の認定更新審査後に日本看護協会から頂いたのが写真のバッジとカードです。このバッジ、よくみるとルビーの石が埋め込まれているのです(見えますか?)。受け取ったときは「更新審査ってやっぱり大変だわ」と更新審査受審のために書類作成した日々を思い出しました。
 院外での活動を活発に行っていた最初の5年に比べて、5年目以降の活動量は抑え目にして院内研修の担当、BLS講習、原稿執筆などをしています。自分自身の結婚・出産で仕事のスタイルは変わりましたが家族の協力を得てやりくりしています。子育てって大変ですね。
 さて、「救急看護」という言葉を聞いてみなさん何を思い浮かべますか?テレビでは「救急車で重症外傷患者が搬送されてきて外来で処置介助をする」「患者がヘリ搬送されてくる」などでしょうか。そのような状況もありますが私は「看護師が急変に遭遇したときに、適切な判断と救命技術により安全な看護を提供できるようになってほしい。どの部署でも必要な看護」と思っています。救急蘇生のガイドラインをみなさんご存知ですか?5年毎にエビデンスをもとにガイドラインが更新され、今年がちょうど更新の年になっています。2005年のガイドラインから2010年のガイドラインの変更は「蘇生はC(循環)→A(気道)→B(呼吸)の順番で行う」という大きな変更がありました。より胸骨圧迫心マッサージを早く開始することが推奨されたからです。2015年の救急蘇生ガイドラインが更新された際には、みなさん新ガイドラインのBLS講習を受講して自信を持って急変対応をしましょうね!
 
~お知らせ~平成29年から宮城県もドクターヘリ事業が始まります!

     
 (左はルビー石のバッチです)
(右の写真はアメリカ心臓協会 BLS ヘルスケアプロバイダー講習の風景で、乳児に対する医療者2人による胸骨圧迫と人工呼吸の様子です)
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.03.02 18:43

認定・専門看護師リレー⑮ 新生児集中ケア 大川 直子 さんです

こんにちは。新生児集中ケア認定看護師の大川直子です。
私は小児科病棟(小児医療センター)に勤務しています。NICU~小児科でのキーワードは「おうちに帰ろう」だと思っています。どんなに小さくてもどんなに医療的ケアが必要なお子さんでも、自宅で、地域のなかで育っていくことが大切だと思っています。
そのためには、病院職員だけではなく地域全体お子さんと家族を支えるための知識を研鑽していく必要があります。また医師・看護師、ソーシャルワーカー、理学療法士・作業療法士、保健師、訪問看護師、教育関係など様々な職種の関わりが大切になってきます。「私は病院の中のことだけしか知らなくてもいい」「うちに帰ったら家族だけでがんばるのが普通」というのはもう時代遅れだと思っています。
私は小児在宅看護研修のお手伝いもさせていただいています。最近は小児在宅に関する研修も仙台で開催されることが多くなってきました。興味のある方は、ぜひ参加してください。たくさんの学びがあると思います。 私が大好きな歌「かめの遠足」(作詞・新沢としひこ/作曲・中川ひろたか)のようにのんびりのんびりと子どもたちがそれぞれのスピードで成長していけるように手助けができればうれしいと思っています。ひとりひとり顔が違うように成長スピードも違って当たり前、人工呼吸器をつけているのだって一つの個性なのですから。
次回は、がん性疼痛看護の斎藤明美さんです。「がんの患者の痛みは治療できる症状であり、かつ早期に治療すべき症状である」と言われています。どのような活動をしているのかとても楽しみです。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.02.16 13:14

【研修153】事例研究Ⅲ~研究論文は看護実践向上のための財産

1月30日・31日の2日間にわたり、レベルⅠ取得者(主に3年目看護師)を対象に研修153「事例研究Ⅲ~研究論文は看護実践向上のための財産」が行われました。
この研修は事例研究の発表会で、約1年間にわかる研究の成果が十分に伝わってくるような発表会となりました。

講師の小松先生からも、各演題について丁寧なご講評をいただき、受講者は皆真剣なまなざしで聞いていたことがとても印象的でした。
また、受講者自身での質疑応答、講評もあり、3年目看護師となった受講者皆さんの日々の看護実践の積み重ねを感じることができました。
本当にお疲れさまでした。

大雪の中、受講者の晴れ姿を見に来て下さった部署の皆さん、ありがとうございました。

 

 

(umi)

  • カテゴリー:研修のようす
  • 投稿日:2015.02.02 00:00

認定・専門看護師リレー⑭ 緩和ケア 大沼 美智子 さんです

みなさん、こんにちは。緩和ケア認定看護師の大沼美智子です。
2015年になって早くも1ヶ月が過ぎ、1年で一番寒い時期になりました。最近はインフルエンザが大流行のようですが、皆様の体調はいかがでしょうか。
私は、認定看護師となってから8年目になります。
現在は東7階病棟(婦人科、乳腺外科)でスタッフの一人として勤務し、また、院内のがん看護に関する研修のお手伝いをさせていただいています。
東7階病棟には、がんの治療(化学療法、放射線療法、手術療法)を受ける方々が多く入院されます。その中で、がんの治療と同時に、疾患や治療によって起こる苦痛を軽減でき、治療を続けることができように、そして、その方に合った療養の場をみつけQOLが維持・改善できるよう、病棟スタッフと一緒に看護を実践しています。
 
写真は、1月19日、研修061の様子です。私から、総勢100名を超えるフレッシュナースのみなさんに、「いつでも どこでも緩和ケア ~がん看護と緩和ケア~」のテーマでお話させていただきました。この時間では、出席しているみなさんからも「緩和ケアに対するイメージ」を発表していただいたり、自分自身の「終末期に大切にしたいこと」を考え、意見交換していただきました。普段では同僚の「終末期に大切にしたいこと」など聞く機会がないためか、意見交換が弾んだように見えました。
少しシビアなテーマもありましたが、「がん看護・緩和ケアは診断された時から始まり、その人の希望を支え、QOLを維持していくことが大切」ということが伝わっていればいいな・・・と振り返っています。みなさんの研修振り返りをいかし、今後も、がん看護・緩和ケアについて伝えていけたら・・と思います。

   
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.01.30 16:30

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