2016.12.26
皆さま、こんにちは。糖尿病看護認定看護師の玉山由紀です。糖尿病代謝科外来で勤務しています。
認定看護師になって14年、ずっと外来での糖尿病看護に携わっていますが、出産・育児、夫の転勤の都合で離職や転職をし、東北大学病院が4カ所目の勤務施設になります。複数の施設での勤務経験のある私から見た当院糖尿病代謝科看護業務の特長を、手前味噌で恐縮ではありますが、いくつかご紹介させて頂きます。
まずは、看護業務の中で「患者指導」の占める割合が高いことです。きちんと分析したことはありませんが、8割くらいでしょうか。かなりの高さです。糖尿病の外来看護では、糖尿病の療養生活の中で困っていることや分からないことがある方への支援、血糖がなかなか良くならない方への支援、合併症の進行を防ぐための支援等々、患者さんとじっくり話し合い、これからのセルフケアを一緒に考えていきます。とは言っても、外来では他に、採血や点滴、診察介助、検査説明などの業務があり、患者さんとじっくり話す時間をもてないことが多いものです。いかに患者さんと話す時間を作るか、業務整理をしたり師長さんと交渉したりと、糖尿病看護を行う看護師にとっては悩みの種です。当科ではすで業務整理がされていて、時間の確保に頭を悩ませることはありません。また日本糖尿病療養指導士の資格を持った専門性の高い看護師が配属されていて、患者指導を行うために看護師がいるという体制です。
そしてそのための設備が整っていることも、特長だと思います。看護面談のための部屋が3部屋あり、処置室の中にはフットケアのための足浴場所、処置用椅子、道具が揃っています。“話をしたいけれど場所がない、仕方ないから検査室の端の方で”とか、“フットケアをしたいけれど足浴や処置をする場所がない”という悩みはありません。これも私の経験上、とても恵まれた環境です。
糖尿病の医療は日進月歩、新しい薬、血糖測定器やインスリンポンプ等の機器がどんどん増えていますが、当院ではそのほとんどがすぐに導入されます。患者さん方は、自分の病状や生活にあった薬や機器を使うことが出来ます。大学病院ならではの強みです。
恵まれた環境を活かし、患者さん方の健康やQOLの維持向上のための支援に励んでいきたいと思っています。
次は、集中ケア分野の齋藤茜さんです。どうぞお楽しみに。
2016.12.05
みなさま、こんにちは。糖尿病看護認定看護師の太田明子です。
ところでみなさまご存知でしょうか、11月14日は世界糖尿病デー!
インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日にちなんで1991年に制定されました。
このため11月は世界中で糖尿病のイベントが行われたり、世界の有名な建造物が糖尿病予防のシンボルカラーブルーにライトアップされたりします。
(写真は仙台放送送信所鉄塔、スカイキャンドルのライトアップです。)
ここ宮城県でも宮城県糖尿病対策推進会議、宮城県糖尿病協会、宮城県歯科医師会の共催で11月13日に糖尿病の啓発イベントを開催しました。私もお手伝いで参加させて頂きました。
当日は約140名の方が参加下さいまして、体力測定、お口の健康チェック、血糖測定、糖尿病劇場などを楽しんで下さいました。またお医者さん、歯医者さん、栄養士さんとの健康相談コーナーも盛況でしたよ。
来年もまた11月中旬ごろ行いますので、みなさまもぜひお越しくださいね。
それでは次は糖尿病看護認定看護師の先輩である、玉山由紀さんです。