国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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かんごぶろぐ

「星陵会だより3月号」です。

星陵会教養部編集の「星陵会だより3月号」です。
みなさま、是非ご覧ください!!

「星陵会だより3月号」はこちらです。

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.03.26 16:58

認定・専門看護師リレー⑰ がん性疼痛看護 齋藤 明美  さんです

みなさん、こんにちは。がん性疼痛看護認定看護師の齋藤明美です。

 現在私は西8階消化器内科病棟に勤務しています。内視鏡や肝生検などの検査・治療が中心ですが、重症膵炎・終末期の患者さんも入院しています。
 がんの痛みは診断時から出現し、身体的な痛みをはじめとするさまざまな苦痛が問題となります。私の役割は、患者さん・ご家族が安心して生活が送れるよう身体的な苦痛の治療や今後の不安などを聴き、スタッフと一緒にお手伝いさせていただくことです。また、疼痛緩和に難渋する場合は、スタッフや主治医と相談し緩和ケアチームへのコンサルトを行い、疼痛緩和をおこなっています。緩和ケアチームなどの他職種の介入は、私も含めスタッフの疼痛緩和に対する勉強をする良い機会となっています。
 話は変わりますが、緩和的リハビリテーション(以下緩和リハ)という言葉を聞いたことがありますか。リハビリというと機能回復と思いがちですが、緩和リハは機能回復ではなく患者さんの希望を尊重し、QOLの高い生活を送れるよう現状維持・リラクゼーションなど症状緩和に繋がるリハビリのことです。7~8年前緩和ケア病棟勤務になった頃緩和リハという言葉が聞かれ始め、緩和リハとはどんなリハビリか効果はあるのかと疑問がわき、緩和ケア病棟の先輩に相談し「調べてみる?」が「研究する?」へと変わり、保健学科の先生と共に研究をおこないました。結果、緩和リハは、日常生活に合わせた関節可動域訓練やマッサージなど患者さんの出来る事や希望に添い行われ、患者さんができないことが増えていく中で、リハビリというできることがあるということや気分転換になったなど有用性を知ることができました。その後もいろいろな角度から緩和リハの研究が続けられ、今年度も東北緩和医療研究会や今年2月末に開催された日本がん看護学会で発表していただきました。
これからも患者さんやご家族が痛みなく安心して日常生活が送れるようお手伝いができるよう努めていきたいと思います。
 
   
写真(左)院内勉強会の様子です。
写真(右)今年度東北緩和医療研究会で発表し「奨励賞」を頂いた時のメンバーです。

次は、新生児集中ケアの加藤早奈恵さんです。どんな活動をしているのかとても楽しみです。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.03.17 11:50

認定・専門看護師リレー⑯ 救急看護 設楽 恵子  さんです

こんにちは。救急看護認定看護師の設楽恵子です。
私は、集中ケアの須東師長さんと同じ時期に東京都清瀬市の認定看護師の研修学校に通い、2004年に認定審査に受かってから5年に一度の更新審査を2回受けました。10年経ち、最近は毎日があっ・・・という間に、本当に早いものです。昨年の2回目の認定更新審査後に日本看護協会から頂いたのが写真のバッジとカードです。このバッジ、よくみるとルビーの石が埋め込まれているのです(見えますか?)。受け取ったときは「更新審査ってやっぱり大変だわ」と更新審査受審のために書類作成した日々を思い出しました。
 院外での活動を活発に行っていた最初の5年に比べて、5年目以降の活動量は抑え目にして院内研修の担当、BLS講習、原稿執筆などをしています。自分自身の結婚・出産で仕事のスタイルは変わりましたが家族の協力を得てやりくりしています。子育てって大変ですね。
 さて、「救急看護」という言葉を聞いてみなさん何を思い浮かべますか?テレビでは「救急車で重症外傷患者が搬送されてきて外来で処置介助をする」「患者がヘリ搬送されてくる」などでしょうか。そのような状況もありますが私は「看護師が急変に遭遇したときに、適切な判断と救命技術により安全な看護を提供できるようになってほしい。どの部署でも必要な看護」と思っています。救急蘇生のガイドラインをみなさんご存知ですか?5年毎にエビデンスをもとにガイドラインが更新され、今年がちょうど更新の年になっています。2005年のガイドラインから2010年のガイドラインの変更は「蘇生はC(循環)→A(気道)→B(呼吸)の順番で行う」という大きな変更がありました。より胸骨圧迫心マッサージを早く開始することが推奨されたからです。2015年の救急蘇生ガイドラインが更新された際には、みなさん新ガイドラインのBLS講習を受講して自信を持って急変対応をしましょうね!
 
~お知らせ~平成29年から宮城県もドクターヘリ事業が始まります!

     
 (左はルビー石のバッチです)
(右の写真はアメリカ心臓協会 BLS ヘルスケアプロバイダー講習の風景で、乳児に対する医療者2人による胸骨圧迫と人工呼吸の様子です)
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.03.02 18:43

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