国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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【研修210】現場で学ぶクリティカルケア

12月の第1週に、今年度AOBAナースプログラム上級1コース修了を目指す看護を対象に「現場で学ぶクリティカルケア」が行われました。
この研修は、臨床現場におけるクリティカルケアの実際を体験し、理解を深めることを目的をしています。
受講者はそれぞれの受講目的に合わせた研修場所で、研修を行いました。

 

  

今年度の院内受講者15名に加え、院外受講者5名がこの研修を受講しました。
中でも院外受講者の方たちは「東北大学病院の看護の実際を見ることができて感激した」、「滅多にある機会ではないので緊張したが、勉強になった」と話しており、貴重な機会を存分に活用できた様子でした。

研修生を受け入れてくださった部署のみなさん、ありがとうございました。
そして研修受講者の皆さんもお疲れさまでした。

(umi)

  • カテゴリー:研修のようす
  • 投稿日:2014.12.22 00:00

認定・専門看護師リレー⑪ 急性・重傷患者看護 井上昌子さんです

年の瀬も押し迫ってまいりました。忘年会シーズン到来ですね。皆さん、体調管理は万全でしょうか。急性・重症患者看護専門看護師の井上昌子です。
 突然ですが、みなさんは「記憶」をなくしたことがありますか?お酒が大好きな私は2回くらいあります。(若気の至りです。)私のようにお酒で記憶をなくすことは笑い話で済みますが、怪我や病気で入院の記憶が曖昧だったり、全く覚えていなかったりという時間が自分に存在するとしたら・・・皆さん、どうでしょうか?
集中治療室に入室された患者さんの中には、薬剤や身体的な問題からICU入室中の記憶が曖昧だったり、記憶が無かったり、また実際にはなかったことを記憶としてとどめてしまうことがあります。ICU入室中の苦痛な記憶が無い事は、私自身は良いことだと思うのですが、曖昧な記憶や、記憶が無かった時に自分は何をしていたのか不安になることもあるのではないでしょうか。麻酔を要する大手術や事故による受傷を経験した患者さんは、治療を乗り越えた後も心理的混乱を引き起こす可能性もあるのです。
私が現在関わっているTBIクリニック(外傷性脳損傷外来)には、脳外科医を中心として、臨床心理士、認定看護師、専門看護師等の多職種が活動しています。TBIクリニックには、交通事故や不慮の事故により頭部を受傷された患者さんがいらっしゃいます。その患者さんの多くは、事故の記憶はもちろん、救命センターに入室されていた記憶もほとんど無く「あの時は、気がついたら入院していて、一般病棟にいた」とおっしゃる方が少なくありません。患者さんの回復力や治療・ケアの結果、社会復帰をされた患者さんからは、救命センターでの記憶を聞けることは稀なのですが、その中で、回復された患者さんの過程や現在の様子を知る事で少しでも、今後関わる患者さんによりよいケアを提供することが出来るように、さらに、よりよい生活が過ごせるようにするには、どうしたら良いかと日々考えています。
専門看護師としての役割は他にも色々ありますが、今日はここまでにします。当院には、急性・重症患者看護専門看護師が2名もいます。二人で皆さんに活用していただけるように考えていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2014.12.15 09:10

認定・専門看護師リレー⑩ がん化学療法看護 上原 厚子さんです

みなさん、こんにちは。がん化学療法看護認定看護師の上原厚子です。
現在、私は化学療法センターに勤務し、その化学療法センターも来年で10周年を迎えます。この10年間でも医療の進歩に伴い、入院で化学療法を受けていた時代が、今では大抵の化学療法は仕事や家庭の役割を果たすなど社会生活を続けながら通院で治療を受けることができるようになりました。新規薬剤や治療方法、有害事象の支持療法が開発されたことなどが通院化学療法を可能にした理由ですが、その分、患者さん自身が自宅で有害事象の対処をしていかなければなりません。
私は、患者さんが安心して治療を受け、起こりうる有害事象の苦痛を可能な限り予防や軽減して化学療法を継続していって欲しいと願っています。そのためには、一人でも多くの化学療法に携わる看護師で患者さんをサポートしていけるように、部署内や院内外で講師を行い、患者さんやご家族の支援に努めております。
ここで、私自身の10年間を振り返ってみると、私は認定看護師になって今年8年目を迎えます。資格取得後に結婚、出産し、ただいま1児の子育て真っ直中です。子育てに追われる日々、認定の仕事を継続していくのは想像以上に大変なものです。時には、休日の仕事で子供と過ごす時間が取れない時には、我が子に申し訳ない気持ちになることもあります。それでも認定看護師を続けていけるのは、愛する家族の存在スタッフの協力、認定看護師になるための研修機関で知り合った同期たちの存在が私の大きな支えとなっています。今後も子供との時間を大切にしながらできる限りの活動を続けていき、看護師として、そして母親として成長していきたいと思います。
      
次回は、患者さんの容態を瞬時に判断して迅速な対応を要求される緊急の場面でパワフルに活躍される急性・重症患者看護専門看護師の井上 昌子さんです。どんなお話を伺えるか楽しみですね。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2014.12.01 17:38

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