国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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認定・専門看護師リレー 78 皮膚・排泄ケア認定看護師 佐竹 ひとみさんです

 こんにちは。皮膚・排泄ケア認定看護師をしている佐竹ひとみです。
認定看護師の認定をうけてから5年が経ちました。昨年は出産のため育児休暇をいただき、今年度から職場復帰しています。現在は週に1日、WOCセンターの外来を担当し、そのほかの日は婦人科・乳腺外科の病棟で勤務しています。
 WOCセンターでは主治医とともに、主に人工肛門・人工膀胱をもつ患者さんのケアやがん性創傷のある患者さんのケア、入院中の患者さんの褥瘡予防や治療、医療機器関連圧迫創傷のケアなどをおこなっています。また、必要があれば、訪問看護師や他院の認定看護師などと連携を図り、患者さんやご家族が不安なく生活できるようサポートをしています。
 WOCセンターの外来を担当していると、人工肛門を造設された患者さんが、入院中とは違うイキイキとした表情で診察室にいらっしゃる様子にびっくりすることがあります。手術を受けた直後は、手術そのものが体に与える影響に加え、人工肛門からの排泄という新たな排泄の方法に戸惑いを感じ「こんな手術を受けるんじゃなかったな」と話されていた方が、外来受診の際に「今度手術して初めて旅行に行こうと思うけど、なにか気を付けたほうがいいことはある?」と明るい表情を見せてくれる時、お話を伺っているこちらまでうれしくなります。もちろん、反対に「自宅でこんなことに困っている」とお話しくださる方もいらっしゃいますので、患者さんからじっくりとお話をお伺いし、一緒に対策を考えています。患者さんが一人で悩むことのないようにキメ細やかにサポートしたいと心がけています。そして、そのような患者さんとのやり取りを病棟でのケアにフィードバックし、より良いケアが病棟・外来ともに提供できるよう質の向上に努めていきたいと考えています。
 
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2017.09.27 00:00

認定・専門看護師リレー 77 小児専門看護師 三谷 綾子さんです


 秋の気配から一転、この週末は天候にも恵まれ、宮城では毎年お馴染みの定禅寺ストリートジャズフェスティバルが開催され音楽に溢れた2日間でした。
 みなさんこんにちは。看護部ブログには初めての登場となります、小児専門看護師の三谷綾子と申します。2014年12月に資格取得となると同時に、私ごとながら同年に第1子出産し、小児専門看護師としてと同時に一児の新米母としてもスタートをきりました。育児休暇をいただき昨年から仕事復帰のため、小児専門看護師としての活動もこれから。ワークライフバランスをうまく保ちつつ頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
 私が今所属しているのは小児領域の部署ではありませんが、どの領域においても「親」と「子」の関係は切っても切り離すことができず、「親と子」を取り巻く環境での看護的な問題にしばしば遭遇することがあるなというのが実感です。「親へ、子へ、自身の病気をどう伝えたらいいんだろう」「子どもへの医療的ケアの提供者である親が倒れたら・・・」「幼い頃から病気の自分が子どもを授かったらどうしたら良いんだろう・・・」「家族と患者とで捉え方に違いがあるけれどどうしたら良いかな」など、みなさんも同じような問題を一度は聞いたことがあるのではないかと思います。患者さんを、その家族を、生活を守るためどのようにケアを考えていったらよいかなと悩んだ、そんな時にお声かけください。患者さんと家族とそれを取り巻く医療スタッフと、みなさんで一緒に考えていくお手伝いができたらと思います。小児専門看護師はそんな「親(家族)」と「子」の関係を取り巻く中でケアを考えていく縁の下の力持ちです。
 9月から認定・専門看護師のチームによる院内ラウンドが始まっています。チーム内の専門は限られていますが、ラウンドに伺わなかった他の認定・専門看護師へも繋がることができます。是非この機会に日頃専門領域のスタッフに聞いてみたいと思っていることや部署で困っていること、勉強会の企画など気軽にご相談ください。皆様のお声をお待ちしています。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2017.09.13 00:00

認定・専門看護師リレー 76  小児看護専門看護師 佐山 恭子さんです

 こんにちは、小児看護専門看護師の佐山恭子です。
 今年の夏はどこに行った?と感じるくらい秋の訪れが早いですが、みなさまの体調はいかがでしょうか。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…個人的には食欲の秋がしっくりいくのですが、勉強の秋…学会開催の機会が増える季節になってきました。
 今年は四国、愛媛県での学会参加が控えていますが、その前に私が運営メンバーとして参加している宮城こどもかんごnet.でも「高校生の学習支援」をお話しさせていただく予定があります。このブログをみなさまの目に届く頃には、終わっているのですが…。
 ここ数年の目まぐるしい医学の進歩で、小児がん患者の生存率は飛躍的に向上しているのはみなさんご存知ですよね。将来大人となって自立した生活を営むことができるようになっている小児がんの子どもたちが増えています。でも子ども達の成長・発達自立のために欠かすことのできない学校教育は、長期入院になればなるほど、十分提供されていない現状にあるのはご存知でしょうか。
 すべての子どもに等しく教育を受ける権利が憲法では保証されているのに!です。
長期入院中の子どもたちへの学習支援のための「院内学級」は、義務教育の小中学生が対象です。特に義務教育後の高校段階での教育保証は不十分で、2015年の文部科学省の報告によると約7割の高校生が入院中何も教育支援を受けていない現状が明らかになっています。
 今年度から当院で東北大学医学部の学生さんによる高校生の学習支援の取り組みが開始されました。まだトライアルですが、これから軌道にのり、支援の場を広げていく予定です。みなさまの病棟に入院する高校生がおりましたら、ぜひご一報くださいね。
 次回は、三谷綾子さんです。よろしくお願いします。

 


 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2017.09.05 00:00

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