2015.07.11
第3回 病院見学会が開催されました。
7月11日(土)第3回 病院見学会が開催され、20名の看護学生が参加されました。
院内見学では、一般病棟(東15階病棟)、手術部、高度救命救急センター、集中治療室、緩和ケア病棟、外来を案内しました。
その後、2年目看護師の先輩2名から経験談を話してもらいました。
2年目の先輩は、やりがいを感じながら仕事をしていることが伝わってきました。
病院見学会の参加者からは、「見学会に来てよかった」「病院の規模が大きくて驚いた」「就職するイメージが持てた」などの感想を頂きました。
参加者の皆さん、暑い中、足を運んで頂き有難うございます。
また、ご協力を頂いた関連部署の皆さんありがとうございました。
次回は、第4回 9月19日(土)です。只今、病院見学会参加を募集しております。
看護学生の皆さんお待ちしております。
oizumi
2015.07.06
みなさんこんにちは。皮膚・排泄ケア認定看護師の佐竹ひとみです。
当院には現在4人の皮膚・排泄ケア認定看護師が所属しており、私は婦人科と乳腺外科の混合病棟である東7階病棟で病棟スタッフとして勤務する傍ら、毎週木曜日は外来にあるWOCセンターで、人工肛門を造設された患者様や褥瘡(床ずれ)などの皮膚障害をもつ患者様のケア・サポートを担当しています。
婦人科領域で人工肛門??と思う方もいらっしゃるかと思いますが、子宮は膀胱や直腸に挟まれた場所にあり、病気の進み具合によっては人工肛門や人工膀胱の造設が必要となる患者様がいらっしゃいます。手術の際は婦人科医師だけでなく、外科や泌尿器科の医師に応援を依頼しますが、術後の生活をサポートするのは婦人科が中心となります。患者様が安心して手術に臨むことができ、退院後の生活の不安ができるだけ解消できるようなケアを提供するために、看護スタッフは勉強会などを通して自己研鑽に努めています。私たち皮膚・排泄ケア認定看護師は患者様やご家族へのサポートはもちろん、どのようなケアがいいのかスタッフから質問を受けた際には実際に一緒にケアをおこない、根拠のある知識・技術を共有できるようサポートしています。
そのほかにも、子宮の手術を受けた後の排尿障害に対するケアや、褥瘡(床ずれ)の予防ケア、リンパ浮腫のある患者様や化学療法・放射線治療を受ける患者様のスキンケアなど皮膚・排泄ケア分野が関わる範囲はとても広く、さらに最新の創傷ケア用品・ストーマケア用品が開発されており、日々勉強の毎日です。
また、私の勤務する東7階病棟には現在、がん性疼痛看護分野、緩和ケア分野、皮膚・排泄ケア分野の認定看護師が計4名所属しています。それぞれの得意分野を活かしながら病棟全体で質の高い看護が提供できるよう情報共有やディスカッションをしていきたいと思っています。
次回は集中ケア分野認定看護師の須東光江さんです。経験豊富な須東さんのお話を楽しみにしています。
2015.06.30
4月~6月にかけて、研修【101】新卒看護師への看護技術指導(TNADSレベルⅠ取得者対象)、
【054】現場はいつも「待った」なし (新卒看護師対象)が行われました。
スキルスラボ施設のシミュレーターを使用し、新卒看護師は、2年目看護師から指導を受け、基礎看護技術のトレーニングを行いました。是非、研修以外の場面でも、スキルスラボを活用してみて下さい。
oizumi
2015.06.22
乳がん看護認定看護師の金澤麻衣子です。
私は、2013年より当院に勤務し、西7階病棟(移植・再建・内視鏡外科、乳腺・内分泌外科)を経て、2015年から新設された緩和ケアセンターに所属しています。
ところで、数あるがんの中でも、なぜ乳がんは疾患名として認定看護師の分野として特定されているか、おわかりになりますか?
現在、乳がんの罹患者は年間約6万人を超え、約1万2千人が死にいたっています。乳腺外来の患者さんが毎年約4万8千人ずつ増加していることになります。
乳がんは若くして発症することが多く、他のがんに比べて治療期間が長いため、患者さんは長い間さまざまな不安や悩みを抱えることになります。具体的には、好発年齢である50 歳前後ではライフサイクルの上で役割の喪失・変更、20歳代~40歳代では結婚や妊娠・出産への不安、治療方法の選択肢が多く意思決定が求められる、治療によるボディイメージの変化、セクシュアリティへの影響などが挙げられます。さらには、再発・転移への不安が続きます。
このような問題に対して専門的な支援を提供できる看護師が必要だということから、2003年に認定看護師の分野として“乳がん看護”が特定され、教育が開始されました。
乳がん看護認定看護師の役割は、患者さんとそのご家族へ向けた、診断(告知)後の心理的サポート、治療選択の意思決定のサポート、集学的治療、ボディイメージの変容への看護、リンパ浮腫の予防などの実践のほか、看護スタッフの指導や相談、さらに多職種との連携によるチーム医療の推進などがあります。
当院では5月から乳がん看護外来を開設しました。私はそこで、患者さんやそのご家族の治療に伴う苦痛や療養上の不安に対して、相談に応じたりしています。また、医師、外来や病棟看護師、緩和ケアチーム、地域医療連携室と行っている多職種カンファレンスに参加し、患者さんが抱えている問題について話し合っています。病棟のスタッフともコミュニケーションをとり、手術患者や再発患者さんに対するケアについて検討をしている毎日です。
写真は、仙台・宮城観光PRキャラクターむすび丸のピンクリボンバッジです。院内の看護師や宮城県の乳がんの予防・啓発活動のシンボルとして医師と作成しました。これをつけて活動しています。12人に1人が乳がんになる時代です。どうか自分自身、また周囲の方の乳がん検診についても関心を持っていただけると嬉しいです。
2015.06.08
みなさん こんにちは。がん放射線療法看護認定看護師の門脇美佳です。
風薫る新緑の季節となりました。生命の息吹を感じることができるこの季節が大好きです。
私は、認定看護師になって5年が経ちます。先日、認定更新審査のはがきが届き、これから書類をまとめなければ思っております。
現在、西10階病棟、耳鼻咽喉・頭頸部外科病棟で勤務しています。
実際に放射線治療を行っている治療室から離れて勤務していますが、より患者さまの近くでケアができ、「放射線治療の看護」を病棟スタッフに伝えることなあと感じております。
耳鼻咽喉・頭頸部外科の領域には、五感を担当する感覚器(聴覚 視覚 聴覚 味覚 嗅覚 触覚)や生命時に必要不可欠なものの通り道である 呼吸 発声 えん下 摂食など日常生活に不可欠な機能があります。形態や機能の温存を希望する方、術後の治療として化学放射線療法を受けている患者様がいます。
頭頸部がんにたいする放射線治療は、総線量、使用エネルギー、照射の方法などから、放射線治療の中でも有害事象が強く出現する領域です。放射線皮膚炎は、強くかつ高頻度に出現しますが、とくに口腔粘膜炎は、総線量の増加とともに悪化し、咽頭痛、えん下困難が出現して経口摂取量が低下して栄養状態が悪化していきます。有害事象が遷延し重篤化すると、患者様のQOLが低下するだけでなく、化学療法の減量や放射線治療の休止、治療完遂が困難になってしまいます。放射線治療は、計画された治療スケジュールを予定どおり終了させることが、最大の治療効果を得るために重要になります。
1か月半から2か月の長期間にわたる治療を完遂できるように有害事象の予防と症状コントロールをサポートすることが看護の役割です。
長期間にわたる治療には、セルフケア支援が重要で、患者様のもつセルフケア能力を最大限に引き出し、セルフケアへの努力や効果的に行えていることのフィードバックを行い、毎日の治療を支援しています。
放射線治療の看護は、発展途上にあります。病棟のスタッフと協働してオリエンテーション用紙や自己管理表、放射線皮膚炎のケア表などを作成し治療完遂を支援しています。
土日・夜間も緊急入院や急変する患者さまも多く大変忙しい病棟ですが、看護師の人間関係は、「病院一」良好だと感じております。若い看護師パワーと経験豊富な看護師とが意見を出し合いスタッフ全員で問題解決に取り組んでいます。
スタッフへの指導の様子 放射線皮膚炎ケアの様子
次回は、乳がん看護の金澤麻衣子さんです。お楽しみに!