国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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かんごぶろぐ

認定・専門看護師リレー 53 新生児集中ケア認定看護師 大川 直子さんです

 こんにちは。新生児集中ケア認定看護師の大川直子です。今回は母乳育児支援についてお話しします。
ご存じかとは思いますが、母乳は母子お互いに利点のある栄養方法です。そのため全国的に助産師、看護師が妊娠中から関わりをもってすすめています。しかし、出生後すぐに、病気のために母乳育児支援を受けるまもなく当院に入院・転院してくるお子さんや、出産後直接授乳が順調でも治療のために、一時的に母乳が飲めない状態のお子さんも少なくありません。そのようなお子さんが、状態が安定し、お口から母乳を飲ませてみましょう、となったときに「飲ませられません」の状態を引き起こさないようにしたいと思っています。そのため、搾乳が必要な時期には、より効果的な搾乳法、回数、タイミング、分泌を増やすためのコツなどに気をつけてケアを行っています。また、直接授乳が可能となる時期にはいろいろな視点で看ていくようにしています。
 「授乳・離乳の支援ガイド」は2008年に厚生労働省が策定した文書ですが、その中に「母乳育児を継続するために、困ったときに相談できる場所づくりや仲間づくりなど、社会全体で支援しましょう」と書かれています。入院中もそれを途絶えさせてはいけないと思います。お母様たちは「搾乳が上手に出来ない」「おっぱいを上手にのませることができない」とご自分を責めてしまうことや、乳房のトラブルのため痛みで眠ることができない状態でも我慢してしまうことが少なくありません。それほどお母様たちは「自分より子どもの方が大切」なのです。そのようなお母様たちの力になって母乳育児を楽しんでもらえるように十分な支援をしていきたいと思います。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.08.29 00:00

認定・専門看護師リレー 52 救急看護認定看護師 設楽 恵子さんです

皆さん こんにちは。救急看護認定看護師13年目の設楽恵子です。
 
今回は、昨年(2015年)発表された救急蘇生のガイドラインについて書こうと思います。

  救急蘇生のガイドラインは海外、国内でも5年ごとに更新されていて、最新のガイドラインは2015年の秋に発表されました。もう少し前に戻りますが、2010年のガイドラインの時は大きな変更点がありました。みなさん、以前は一次救命処置の順番は「A(気道)-B(呼吸)-C(胸骨圧迫)」と覚えていたと思いますが、最初の胸骨圧迫をまでの遅延を短縮するために「C(胸骨圧迫)-A(気道)-B(呼吸)」に変更になったのが2010年です。それから5年後の最新のガイドラインは「C-A-B」のままです。2010年はCの部分の胸骨圧迫の推奨するテンポが100回/分でしたが、2015年は100120回/分に変更になりました。成人に対する胸骨圧迫の深さ「5cm以上」から2015年は56cmと上限が加わっています。ここで「胸骨圧迫はなぜするのか?」ということについて少し説明をします。胸骨圧迫は、胸腔内圧の上昇と心臓への直接圧迫によって止まっている心臓の代わりに心臓からの血流を作り出して重要な心臓と脳への血流と酸素供給を行うためにしています。極端に早いテンポの圧迫は、圧迫の深さが不十分になるため、胸骨圧迫のテンポと深さに上限が加わりました。しかし、圧迫が深くなるより浅くなる傾向があるので「胸骨圧迫はしっかり押しましょう!」と研修の時はお話しています。
 人が目の前で倒れた時・・・、そんな場面はない方がよいのでしょうけれど、しなければならない時に新しいエビデンスに基づいた救命処置が実践できるように定期的にトレーニングを受けましょう(^^)



写真は当院屋上ヘリポートからの景色です。(写真は春に撮影したので残雪があります)
現在ヘリポートは、秋から始まる宮城県ドクターヘリ運航にむけて改修中です。
 
次回は、新生児集中ケア認定看護師の大川直子さんです。お楽しみに~!
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.08.12 00:00

星陵会だより 8月号

星陵会庶務部編集の「星陵会だより」です!

星陵会だより8月号はこちらです!

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.08.01 10:01

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