国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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かんごぶろぐ

認定・専門看護師リレー㊸小児看護専門看護師 谷地舘 千恵さんです

皆さんこんにちは。小児看護専門看護師の谷地舘です。今回が初めての登場となります。どうぞよろしくお願い致します。
 
 私は小児医療センターの西病棟に所属しておりますが、病棟には小児がんや腎臓の病気、そしててんかんなどの神経疾患をもつ患者さんが入院しています。患者さんの多くは月単位の長期に渡る入院生活を余儀なくされていて、苦い薬を飲まなければならなかったり、点滴で気持ちが悪くなったり、検査時間が長い検査を受けなければならなかったり・・・患者さんの入院生活は嫌なことがたくさんだと思います。でも、患者さんはみんな本当に頑張って治療や検査を受けています。もちろん、付き添いをされている患者さんのご家族もとても頑張っていらっしゃいます。
 
そんなとても頑張っている患者さんたちのところへ県内でご活躍されているいわゆる「ゆるキャラ」の皆さんが1か月にお一人(一体?)のペースで慰問に来て下さいました。「△月□日に○○が来るよ!」というお知らせを見て、わくわく。当日は朝からそわそわ。興奮して早起きをする患者さんもいます。そしてゆるキャラが現れると、患者さんや付き添いのご家族から歓声があがり、なぜか病棟スタッフもミーハーと化して一緒に写真を撮っていただいたり、握手をしていただいたり。患者さん同様とても楽しい時間を過ごさせていただきました(誤解を招かないためですが、仕事はちゃんとしています!)。
 
辛いことが多い入院生活ですが、きっと楽しいと思う時間もあると思いますし、そうであってほしいと私たちスタッフは願っています。それはこれからも続く治療を乗り越える力になるのではないかと考えるからです。入院していても楽しめることはきっとあるはず。入院している患者さんたちに少しでも楽しい時間を持ってもらえるように、どうしたらいいかを考えていこうと思います。

次は精神看護専門看護師の鴇田百合子さんです。よろしくお願いします。


「ねじりほんにょ」と一緒に

 
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.03.29 00:00

認定・専門看護師リレー㊷小児救急看護認定看護師 竹森 加菜子さんです

こんにちは。小児救急看護認定看護師の竹森加菜子です。現在は東西5階病棟の小児医療センターで勤務をしています。認定看護師になり早10年が経とうとしていますが、小児救急看護認定看護師は2006年に新設された認定分野で、認定看護師数がやっと200名を越えた分野です。
小児救急看護というと救命センターなどに運ばれてくる緊急性の高い小児患者を思い浮かべる方も多いと思いますが、実際そのような緊急な方はごくわずかというのが小児救急患者の特徴の1つです。大多数は発熱や嘔吐・下痢、それに伴う脱水など軽症ですが、核家族化が進み、自宅での子どもに対する養育者のホームケア能力が低下しており帰宅後どのように過ごしたらよいのか、どのような状態になったら再受診したらよいのかなど細かな家族支援が必要になるケースが増えています。インターネットや育児書による情報過多により養育者が不要な不安を抱えている場合もあります。必要な情報を提供し余計な不安を除くことも看護師に求められるようになっています。
小児患者はもちろん小児科病棟に入院している場合が多いのですが、小児全般を考えると各科に分散し、様々な科、そして病棟に入院しています。小児患者に対し苦手意識を持っている方も多いと思います。コミュニケーションがうまく図れない、バイタルサインの測定が不安など・・・急変時の対応だけでなく日常ケアの中で戸惑うこともあるのではないでしょうか?小児救急看護認定看護師として子どもへの接し方や処置の介助など、軽微なことでも看護者として「どうしたら良いのだろう」と感じることがあったら、ぜひご相談ください。看護師の皆さんの小児に対する苦手意識が少しでもやわらぎ、「子どもに接するのって楽しい」と思っていただければ良いなと感じています。
次回は小児専門看護師の谷地舘千恵さんです。私と同じく東西5階の小児医療センターで勤務していますが、認定と専門では子どもたちを看る視点が異なることもあり、私自身良い刺激を受けています。どんな話が聞けるか楽しみです。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.03.14 00:00

認定・専門看護師リレー㊶認知症看護認定看護師 田中 陽子さんです

みなさん、こんにちは。認知症看護認定看護師の田中陽子です。現在老年科、腫瘍内科、消化器内科の混合病棟である西15階病棟に勤務しています。認知症の方との出会いもたくさんあります。入院という環境の変化はとても大きなストレスとなってしまうため、はじめはみなさんとても不安そうにされていますが、沢山お話を聞かせて頂くなかで、その方の魅力に触れ、優しさに触れ、ときに元気まで頂いてしまう、そのような仕事です。認知症看護認定看護師となった今も、まだまだ学ぶことが沢山あり、認知症の方は、言葉や、言葉を超えたコミュニケーションを使って、大切なことを私に教えてくれます。
認知症は、日常生活や社会生活に支障をきたすようになってはじめて診断されます。もしも今後、日常生活や社会生活がより便利になるような技術開発がされたならば、もしかして認知症と診断されなくて済んでしまうかもしれません。そうなったら、「老い」に対するイメージも、今とは全く違うものとなるでしょう。認知機能が低下しても、誰もが安全に、安心して、自分の希望どおりに暮らすことができれば、どんなに幸せなことでしょう。
最近、世の中で起こる様々な出来事に触れ、私たちがどのような社会でどう老いを迎えたいか、皆で考えていく、そのような時期に来ているのではないかと感じます。皆が希望を持って、明るい「老い」を想像し願うならば、その夢はきっと叶うのではないでしょうか。私たちにとって、「老い」は必ず訪れるもので決して遠い未来ではありませんが、できれば「老い」を迎えてもなお、楽しく過ごせるものであって欲しいものです。そのためにも、今から頭を柔らかくして、技術の進歩によって価値観をひっくり返されても動じない度胸を身に付けておきたいものです。
次回は、小児救急看護認定看護師としてご活躍されている竹森加奈子さんです。


 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.03.03 00:00

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