2016.05.27
平成28年度 東北大学病院 認定・専門看護師会主催公開講座を下記の通り開催します!
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テーマ: 「なりたい認定看護師・専門看護師になる」 認定看護師・専門看護師への道
対 象: 看護学生、看護師
日 時: 平成28年7月9日(土) 9:30~12:00 (受付開始9:00~)
場 所: 星陵オーディトリアム
プログラム内容:
1.認定看護師・専門看護師への道
2.直接きいてみよう! 分野別ブースにみんな集まれ!
参加予定分野:認定看護師15分野 専門看護師4分野
認定分野:救急看護、集中ケア、小児救急看護、緩和ケア、がん性疼痛看護、がん放射線
療法看護、乳がん看護、感染管理、認知症看護、皮膚排泄ケア、新生児集中ケ
ア、不妊症看護、脳卒中リハビリテーション看護、糖尿病看護、手術看護
専門分野:急性・重症患者看護、がん看護、小児看護、精神看護
主催:東北大学病院看護部 認定・専門看護師会
連絡先:看護部 がん放射線療法看護認定看護師 飯沼由紀恵
メールアドレス nintei-nurse@kango.hosp.tohoku.ac.jp
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現在、参加申し込みをE-mailで受け付け中です!!
当日参加も大歓迎です!
たくさんのご参加をお待ちしております!
2016.05.27
皆さんこんにちは。今回看護ブログを担当します、がん放射線療法看護認定看護師の飯沼由紀恵です。
私は現在治療計画室という部署で勤務をしております。ここは放射線治療を受ける患者様やご家族が来られる外来です。当院では1日のべ約80~100人ほどの患者様が治療を受けられています。今回はその放射線治療に携わっているスタッフをご紹介したいと思います。
まずは放射線治療医です。放射線治療を受けられる患者様やご家族へ治療の概要を説明し、治療期間中は定期的に診察をおこなっています。また、治療計画といって各患者様の治療する部位を撮影したCT画像などをもとに、どのように放射線をあてるのか、治療期間や線量を決定しています。この治療計画時には医学物理士という資格をもったスタッフも携わり、治療に伴う有害事象をできるだけ最小限にかつ効果的に治療できるよう、医師と共同しながら治療計画をおこなっています。
次に診療放射線技師です。医師が作成した治療プランに基づいて治療装置を操作し実際に照射をおこなっています。当院では外照射をおこなう治療室が4部屋あり、11名の放射線技師が携わっています。また治療の質や治療精度の維持のため、定期的に治療機器などのチェックを医学物理士と共同しながらおこなっています。
そして看護師です。治療計画室には私を含め2名の看護師が勤務しています。放射線治療に関するオリエンテーションをはじめ、治療に来られる患者様の体調や症状を確認し、症状に応じてケア方法を説明したり、患者様と一緒に考え実践をしています。
このように放射線治療の現場では多職種のスタッフが連携して治療に携わっています。関わるスタッフ全員が治療を受ける患者様が安全に、そして治療を最後まで受けられるよう日々実践していますので、放射線治療に関することで何かありましたら気軽に声をかけていただければと思います。
次回は、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の古谷桂子さんです。どんなお話が聞けるか楽しみです!
2016.05.09
みなさん、こんにちは。ブログ2回目となります、皮膚・排泄ケア認定看護師の千葉倫子です。
今回は、熊本県の地震を通して、災害時の体制の重要性を改めて感じましたので、宮城の皮膚・排泄ケア分野の災害支援についてお話しさせていただきます。東日本大震災後、津波の影響や避難時にストーマといわれる人工肛門の装具が手元にないなどの問題が発生し、病院での配布が行われました。ストーマ装具は数百種類にも及ぶので、普段使い慣れないものを使ったなど経験された患者さんもいらっしゃいました。そこで、災害時の対策として、学会、宮城でも支援の構築が行われました。その一部となりますが、宮城県内ではストーマ患者さんに災害手帳の交付が行われています。内容は、災害時、家の近くのどの病院へ行けばストーマ装具をもらえるのかが書かれており、自分の普段使っている装具、一時的に普段とは違うストーマ装具を使用する場合、自分にあった装具が何かなどを記入できる手帳です。この手帳を配布するために、Tシャツを販売し、売上金をもとに手帳を患者さんへ配布するという仕組みになっています。トーマス君というかわいいキャラクターのTシャツです。トーマス君のおなかにはストーマがあるんですよ。現在、黄色のみですが、今後はさまざまなカラーバリエーションやキッズ用など計画中のようです。宮城のストーマ患者さんのためにみなさんも1枚いかがですか?
次回はがん放射線療法看護認定看護師の飯沼由紀恵さんです。どのようなお話がきけるでしょうか、楽しみです!
2016.04.25
新生児集中ケア認定看護師の戸澤和恵です。
近年、新生児集中治療室は救命・集中治療の場だけでなく、退院後の地域における成育支援まで重要な役割を果たすべき時にきています。地域の中で暮らすこどもたちとご家族の不安を軽減し、安心して育児をできるような包括的なサポート体制作りの一貫として、昨年度、NICUを卒業した子供たちと親の会と称して同窓会を開催しました。今回は、その時の様子を報告させていただきます。
6ヶ月~6歳児までの総勢20組のご家族が集合し、病院スタッフやご家族同士で、成長をともに喜び、悩んでいることなどを共有し合う場になりました。参加されたご家族からは、「出生からを振り返るいい機会になった」「他のご家族の話を聞いて励みや勉強になった」「成長した姿を見せることができてうれしかった」などのご意見をいただいています。そして、楽しそうに遊ぶこどもたちの姿が何より印象的でした。今回のレポートは参加したご家族に同意をいただき、今入院中のご家族にも還元させていただきました。私たちにとっても、ご家族の思いやニーズを改めて知る機会となり、今後の退院支援につなげていこうと考えています。
次は皮膚・排泄ケアの千葉倫子さんです。昨年度から、皮膚・排泄ケアの認定看護師さんが新生児集中治療室に定期的な回診に来てくれ、皮膚が未熟なこどもたちにたくさんのケアのご助言をいただいています。よろしくお願いします。
2016.04.11
みなさん、こんにちは。
リエゾン精神看護専門看護師の鴇田百合子です。かんごぶろぐに初登場です。
2015年12月に資格取得し、現在は西13階の精神科病棟で勤務しています。私は、看護学生の頃から精神看護に興味を持ち、卒後に精神科病棟配属を希望し配属となりました。身体科に異動となってからは、身体面を看ることに興味を持つことと同時に、身体科の患者様であっても、精神面のケアの必要性を強く感じるようになりました。今振り返ると、このことがリエゾン精神看護専門看護師を目指すきっかけになったと思います。「精神看護」と一言で表現されますが、精神科での興奮した患者を看護する精神科救急から患者の社会復帰への関わり、身体科での患者の思いを傾聴し患者に寄り添う関わり等幅が広く奥が深く、とても興味深い分野です。
「リエゾン」liaisonには、フランス語で“つなぐ”という意味があります。リエゾン精神看護専門看護師は、精神看護分野とその他の看護分野とを“つなぐ”役割や患者様とケアを提供するスタッフを“つなぐ”役割があります。その他にも看護師のメンタルヘルスを扱う分野でもあり、看護師が生き生きと働き続けられるための支援も役割のひとつです。
リエゾン精神看護専門看護師の担う役割は幅広く、すぐに結果が出る仕事よりも黒子のように陰で支える仕事が多いですが、「全ての人にこころのケアを」をモットーに活動をしていきたいと思っています。
次回は、新生児集中ケア認定看護師の戸澤和恵さんです。