2015.10.27
9月26日(土)認定・専門看護師会主催の第1回公開講座が行われました。
当日は、看護学生の方を中心に29名の方が参加されました。
「なりたい認定・専門看護師になる 認定・専門看護師への道」と題して、前半では集中ケア認定看護師の上溝耕平さんと急性重症患者看護専門看護師の松井憲子さんより、それぞれの道を目指したきっかけや養成機関での様子、現在の活動内容などをお話しました。
後半では、当日参加した17分野の認定看護師、専門看護師が5つのブースにわかれ、それぞれの分野紹介や実践内容を参加者にお話しました。
参加者の方には3つのブースをまわっていただきましたが、どのブースでも熱心に話を聞いて意見交換をしている様子があり、参加者の方と認定・専門看護師との間で身近に交流することができました。
参加者の方からも「将来を考えるいいきっかけになった」、「認定・専門看護師がどんなことをしているのかイメージがわいて良かった」などの声をいただきました。
当日参加していただきました皆様、有難うございました。
認定・専門看護師会では、11月14日(土)13時から「第2回公開講座」を企画しています。
テーマは、「東北大学病院看護師が介入した地域連携~認定・専門看護師としてできること~」です。地域連携の充実を目指し実際の連携事例をご紹介します。今後の看護実践へのヒントになり得る内容となっております。
現在、参加申し込み受け付け中です。皆様のご参加お待ちしております。
2015.10.15
はじめまして。感染管理認定看護師の池田しのぶです。
私は、現在、感染管理室で働いています。当院の感染管理の使命は、患者を感染から守る!職員を感染から守る!病院を感染から守る!そして、地域を感染から守る!であります。私の他2名の看護師が同じ業務に携わっています。とても心強い仲間です。
私は、毎年のように海外にでかけています。いつも気にするのが、トイレ事情です。どんなトイレ?紙は流せるの?紙は備え付けてあるの?日本人は、「トイレが近い、トイレを気にする。まずは、時間とトイレの場所の確認が大切!」と旅行会社の添乗員さんが言っていました。なるほど!と思うところです。今年の旅でも、日本人は、移動前後のトイレが欠かせませんでした。
日本式トイレが優秀なだけに、海外のトイレへの心配は尽きませんが、現在では、海外の観光施設のトイレは、とても整備されていて、安心して使用できます。現地のいろいろなトイレを体験したい方は、観光地以外の場所がお勧めです。
病院に中でも、トイレの苦情は感染管理室によく届きます。トイレが汚れている!トイレットペーパーがなくなる!便座シートをつけてほしい!などなど・・・トイレは、玄関と同様に、病院の顔になりつつあります。いつもきれいなトイレって、気持ちがいいものですよね。病院トイレも快適な場所に改善したいと思うこの頃です。
ところで、トイレの手洗い場についている手指温風乾燥機って非常に便利で、ペーパーレスで経済的であります。しかし、感染管理の点では、乾燥機内についている水分には、たくさんの微生物が存在し、とても不衛生になりがちです。せっかくきれいに洗った手も、乾燥機内に触れることで汚染を受けてしまいます。手指温風乾燥機を設置する場合、使用する場合には、注意が必要と思われます。
次は、集中ケア認定看護師の堀川長子さんです。どんなお話がきけるでしょうか。
今年の旅行は、アフリカにいってきました。エボラ熱はもちろん、マラリアも大丈夫でした!感染管理認定看護師として、蚊に刺されないように準備は完璧でした。
2015.09.30
こんにちは。糖尿病看護認定看護師の由浪有希子です。
現在、私は東北大学大学院医学系研究科宮城地域医療支援寄附講座に所属しています。マイナーな糖尿病看護分野に新しいCNが増えましたので紹介します。
糖尿病代謝科外来 玉山由紀さん、太田明子さん、西14階病棟 矢野晶子さん(太田さんと矢野さんは今年の認定審査に合格しました。)10年間、一人で活動してきましたので心強いです。
さて、私のミッションである地域医療支援の中で糖尿病看護認定看護師としてどんな活動をしているのか簡単にご紹介いたします。
1.糖尿病啓発イベントを企画開催
糖尿病人口が世界中で増加している深刻な状況を踏まえ、国連と国際糖尿病連合(IDF)が11月14日を世界糖尿病デーと指定しました。ブルーサークルをシンボルマークとし、糖尿病予防、治療、療養を喚起する啓発活動を行っています。宮城県でも宮城県糖尿病対策推進会議と当寄附講座が共催し、行政職員や日本糖尿病療養指導士の資格を有する医療者が協働する多施設、他職種連携で啓発活動を行っています。私はこの活動のリーダーです。今年も開催しますので、ぜひ、ご参加ください。
2.糖尿病看護のフットケア普及活動
平成26年は、気仙沼市立病院でフットケア外来開設のお手伝いをさせていただきました。
気仙沼市立病院外来看護師と通院中の患者さんのフットケアを一緒に行い、足から全身をアセスメントしケアを行う一連のプロセスを伝え、フットケアについて熱く語り合いました。また、患者さんの待ち時間を利用した院内講話でもフットケアについてお話する機会をいただきました。
平成27年8月は、日本糖尿病教育・看護学会主催、「糖尿病重症化予防(フットケア)研修」の企画に関わり、東北大学医学部保健学科棟で研修会を開催しました。当院から3名の看護師が受講修了しました。診療報酬算定に貢献できる看護師の育成を行っています。
3.循環型看護師支援で地域の糖尿病看護の現状を把握する
看護師不足に対する人材支援の目的で、平成26年12月~平成27年3月まで地域病院の一般内科病棟に勤務してきました。急性期医療、高度医療を提供する当院とは違い地域病院ではゼネラルな看護が求められます。その中で高齢者の糖尿病療養生活上の課題を改めて認識することができました。12月からまた、地域病院へまた、行ってきます。
次回は、精神看護専門看護師の高橋葉子さんです。
2015.09.15
こんにちは。急性・重症患者看護専門看護師の松井憲子です。
私は現在、西7階病棟(移植再建内視鏡外科・乳腺内分泌外科)に勤務しています。主に、周手術期のケアや緩和ケアなどの実践を行っています。また、看護研究や学会参加、CNSの事例検討会や勉強会等々に追われる毎日です。
その中で、先日「敗血症セミナーin東京」に参加してきました。これは、集中治療に関わる世界中の団体が合同でつくったGlobal Sepsis Alliance(GSA)が、2012年から毎年9月13日に開催している「世界敗血症デー(World Sepsis Day)」に合わせて、日本集中治療医学会と日本救急医学会が合同で開催したセミナーです。
「敗血症」はICUや救命センターでは頻繁に、一般病棟でもたまに耳にする言葉だと思いますが、感染症により全身の臓器の炎症が起こっている状態を言います。臓器障害やショックを起こすと死亡率は30%にも達します。2015年現在、毎年大腸がんと乳がんを合わせた数よりも多くの命を奪っており、世界中で数秒に1人が敗血症で亡くなっていると言われています。敗血症を重症化させないためにはどうしたらいいのか、また重症化した患者さんにはどのようなケアを行ったらよいのか、いつの日か皆様にご提示させていただけたらいいなぁと、その機会を心待ちにしている今日この頃です。
ちなみに、なぜ9月13日が「世界敗血症デー」になったのでしょうか?
9月13日をよく見てみると・・・あらら?何か見えてきませんか?
【9月 = September】+【13日 ≒ is】= Sepsis !!
次回は、糖尿病看護認定看護師の由浪 有希子さんです。
2015.09.01
手術看護認定看護師の軍司希です。はじめまして。
現在は整形外科病棟に勤務しています。「手術看護」といっても手術室の中だけがテリトリーではなく、周術期という手術前後のケアも手術看護分野の対象になります。現在勤務している病棟では、麻酔の知識や周術期合併症を防ぐケアの提供・スタッフへの指導を行っています。
外科病棟では麻酔になじみがあっても、「硬膜外麻酔とかや腰椎麻酔とかいろいろな方法があって違いがよくわからないし・・・でも手術中だけのものでしょ?」と思っていませんか?局所麻酔でも場合によっては命に関わる重大な合併症もありますので、「それなに!?」「ちょっと不得意だな・・・」と思ったら、お声がけください。病院であれば麻酔はどこででも使われるものなので、確実に役立つ知識になります!!麻酔がわかると観察の視点が変わってきますよ。
最近の出来事としては、前回の皮膚・排泄ケア認定看護師、渡邊さんの記事に紹介がありました褥瘡学会に行ってきました。手術で褥瘡?と思うかもしれませんが、手術を受ける患者さんは術中同一体位が求められるため、同一部位への圧迫が避けられません。栄養状態が悪かったり、手術操作で血流が悪くなったりすると、短時間の手術でも褥瘡になってしまうことがあるので、予防がとても大切なんです。褥瘡学会は初めて参加したのですが、医師・看護師・薬剤師・PT・企業など多職種が集まり、出店やスタンプラリーなどのアトラクションもあるとても大きな学会でした。手術室では予防という視点で見ていましたが、病棟では治療という視点もあるので、基本的なところからの学習になりましたが、初めて聞く言葉などもあり、とても勉強になりました。また、医師や企業が参加する学会は、演題も看護とは全く違った視点で、研究方法や発表方法も参考になるので、みなさんにも参加をおすすめしたいです。
最後に学会つながりで・・・
来年度になりますが、平成28年10月に手術看護学会が仙台国際センターで開催されます。褥瘡学会ほど盛大にはいきませんが、東北地区の手術看護認定看護師が企画する教育セミナーもありますので、興味のある方は是非ご参加ください!
次回は、急性・重症患者看護専門看護師の松井憲子さんです。