国立大学法人東北大学 東北大学病院看護部

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認定・専門看護師リレー㊲糖尿病看護認定看護師 太田 明子さんです

みなさま、こんにちは。今年度、糖尿病認定看護師になりました、太田明子です。
私は糖尿病代謝科外来で勤務しています。実は東北大学病院での勤務も1年生です。以前の病院とは違い、ここでは東北大学病院医学研究科に由浪由希子さん、同じ糖尿病代謝科外来に玉山由紀さんという先輩看護師さんを有し、また糖尿病代謝科と腎・高血圧・内分泌科の患者さんが入院される西14階病棟に同期の矢野晶子さんもいて、力強い味方に囲まれています。月に1回程度4人で集まって情報交換会もしているんですよ。
また病院内には共に糖尿病患者さんの療養生活を支えるメンバーとして、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師さん、栄養士さん、薬剤師さん、臨床検査技師さんなどがいます。
 
糖尿病代謝科外来では特有のケアとして、予防的フットケア、糖尿病透析予防指導を実施しています。予防的フットケアでは、糖尿病などで視力障害がある方や、糖尿病で神経障害が進み足の感覚が鈍くなってしまった方に、爪切りや足湯をして足を清潔にして頂くと共に、足の観察を定期的に行い怪我や傷、感染の予防と早期発見に努めています。糖尿病のコントロールがよくない状態で怪我や傷が進むと、最悪足を切り落とす事態になってしまいますから。
それから、透析予防指導では糖尿病の患者さんの腎臓を守り人工透析にならないよう、定期的にお目にかかって、食事や生活の様子を伺い、調整を図っています。腎臓のためには塩分控えめ、血糖のためには甘いものは控えめ、わかっちゃいるけどやめられない。そうしたら何を食べたらいいの!と言いたくなる。その気持ち、よくわかります(私もダイエットの難しさは身に染みて知っております。)そんななかで、できそうなことを一緒に考え、少しずつ改善に向かえばと思っています。もちろん、栄養に関してはプロの栄養士さんたちと協力して進めています。
 
糖尿病の患者さんは、痛い苦しいといった症状はほとんどなく、病院から一歩外に出れば私たちと同じ生活者。このことを忘れず、療養生活の伴走者になれるよう努めていきたいと思います。
 
次は先頭に戻りまして、集中ケア認定看護師 上溝耕平さんです。今回はどんなお話が聞けるでしょうか、楽しみです。
 
写真は、11月25日に院内で行われた世界糖尿病デーイベントの様子です。
糖尿病療養指導士会の皆さんと、来院された患者さんやご家族に啓発活動を行いました。
いつも透析予防指導でお世話になっている栄養士さんの笑顔がすてきです。

 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2016.01.04 00:00

認定・専門看護師リレー㊱糖尿病看護認定看護師 矢野 晶子さんです

 みなさま、はじめまして。糖尿病看護認定看護師の矢野晶子です。この度、無事認定審査に合格することができました。アドバイス下さった先輩認定看護師由浪有希子さん、いつも支えてくれた西14階病棟、糖尿病代謝科外来のみなさまにこの場をかりて感謝申し上げます。
 糖尿病人口が世界中で増加している深刻な状況を踏まえ、国連と国際糖尿病連合(IDF)が11月14日を世界糖尿病デーと指定しました。ブルーサークルをシンボルマークとし、糖尿病予防、治療、療養を喚起する活動が世界各地で行われています。宮城県では、仙台放送TV塔や伊達政宗公騎士像などのブルーライトアップが行われています。また糖尿病推進会議と東北大学大学院医学系研究科宮城地域医療支援寄付講座が共催し、糖尿病啓発イベントを実施しています。私は運営スタッフとして参加してきましたので報告したいと思います。糖尿病啓発イベントは、11月1日のイオンモール石巻を皮切りに、14日は宮城野区中央市民センター、15日は宮城・仙台口腔保健センターで開催されました。今回のテーマは、糖尿病の一次・二次予防の対策として『生活習慣の改善は、糖尿病の第1歩。〜生活習慣のセルフチェックで糖尿病予防〜』でした。イベントの内容は、無料血糖測定、歯周疾患の簡易チェック、咀嚼ガム体験、健康相談、糖尿病・生活習慣病に関するミニ講話、その他展示などです。これらを通して、糖尿病についての正しい知識の普及と啓発を行うことを目的に活動してきました。リーダーの由浪さんを筆頭に、イベントを運営するスタッフは看護師の他に、医師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、臨床検査技師などで他職種が連携しているイベントに感激しました!!病棟で働いていると糖尿病患者さんと接する機会は多く、療養支援を行うことができます。患者さんの療養支援が重要なことは言うまでもないのですが、一般の方に糖尿病の正しい知識を身につけてもらうことで、糖尿病を未然に防ぐことの重要性について改めて学ぶ機会になりました。
 最後に、糖尿病は慢性疾患です。患者さんは日々の暮らしの中に療養行動を組み込み、何とか折り合いを付けながら生活しています。長い療養生活の中で幾多の苦難にぶち当たり、くじけそうになることもあると思います。私はありのままの患者さんに寄り添い、糖尿病とともに生きる中で、その人らしさを失わないように支援していきたいと思っています。まだまだ未熟者ではありますが、一緒に働いている方々と力を合わせて活動していきたいと思っていますので、ぜひお気軽にお声がけ下さい。よろしくお願いします。
 次回は、心強い仲間である糖尿病看護認定看護師の太田明子さんです。

 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.12.25 00:00

「星陵会だより12月号」

星陵会庶務部編集の「星陵会だより12月号」です。
みなさま、是非ご覧ください!!


星陵会だより12月号はこちらです。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.12.14 10:00

認定・専門看護師リレー㉟皮膚・排泄ケア認定看護師 根本 良平さんです

皆様こんにちは。今年、皮膚・排泄ケア(WOC)認定看護師となりました、根本良平です。私は泌尿器科・胃腸外科・救急科の混合病棟である東13階病棟に勤務しており、創傷(Wound)・ストーマ(Ostomy)・失禁(Continence)すべての分野のケアに関わっています。
 
今回は、少しだけ失禁(Continence)ケアについてお話したいと思います。近年、社会の高齢化、食生活の欧米化などに伴って、がんが増加しています。その中でも前立腺がんは、東北大学病院における男性の癌登録集計数の15.8%で第1位となっています。また最近では先進医療として、ロボット支援による前立腺全摘術が行われていますが、手術により尿道括約筋の働きに影響を与えるため、合併症として高い確率で尿失禁が起こります。尿失禁の多くは1年以内に改善することが多いのですが、日常生活でパッドやオムツを使用することは、患者さんの心理に嫌悪感が生じて自尊感情の低下やうつ的気持ちを生じ、引きこもりの生活となることも少なくありません。そのため、看護師は失禁が生じた患者さんの心を支え、骨盤底筋体操の指導、術後生活の質を改善するための適切な用具を使うアドバイスを患者さんとご家族へ提供しています。
 
下の画像は、東13階病棟で骨盤底筋体操と退院時指導のパンフレットを作成し、実際に使用しているものの一部です。

  

最近の出来事として、
先日、第19回宮城排尿障害研究会が平成27年10月31日(土)に仙台市内で開催され、私も参加してきました。テーマは「賢く選ぼう、在宅と施設のカテーテル管理」として大変勉強になりました。第20回宮城排尿障害研究会は、まだテーマは決定していないようですが、平成28年10月15日(土)を予定しているようです。是非、興味のある方は参加してみて下さい。終了後の懇親会もあり楽しいですよ。
 
次回は、糖尿病看護認定看護師の矢野晶子さんです。お楽しみに!!
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.12.07 00:00

認定・専門看護師リレー㉞小児看護専門看護師 佐山 恭子さんです

はじめまして、こんにちは。小児看護専門看護師の佐山恭子です。
私は現在、西11階病棟(脳神経外科・神経内科)に勤務しています。
小児看護専門看護師が西11階に?とお思いになる方も少なからずおられるのではないでしょうか。みなさんは「AYA世代」という言葉を聞いたことがありますか?AYA世代:Adolescent and Young Adultの略で、小児がんと成人がんの境界領域の世代15歳~29歳を指します。大人の入り口で発症した患者や、小児期に発症して思春期を迎える患者について、欧米では「AYA世代」と呼び、大人とも子どもとも異なる独立した世代として扱う考え方が定着してきました。この時期は小児がんと成人がんの境界にあり、実情の把握が進んでいないうえ、進学、就職、結婚などに関する心理面の支援も必要になることがとても多いのです。思春期・若年成人がんには夢や希望を奪いかねない、たくさんの局面が存在します。診断・治療・サバイバーシップを通してこの世代の患者が直面する問題について、身体面、心理社会面および生涯発達の観点から理解を深め、どのような看護が必要なのかを考えています。さらに思春期・若年成人がん患者・サバイバーのトータルケアにおいて、小児・成人の医療者の協働は大きな課題となっています。混合病棟に勤務する小児看護CNSとして看護職がどのように連携し協働するのかについて考え、私自身が懸け橋になれたらと思っています。
そればかりではありません。当病棟においても若くして終末期となる患者の残される子どもたちのフォローや、遺伝性疾患をもつ子ども達も多く、混合病棟とはいえニーズがありとてもやりがいを感じながら、日々の勤務や看護研究、勉強にと日々追われています。
混合病棟で同じ悩みを抱えているみなさん、いつでもご相談くださいね。お待ちしています。
 
次回は、皮膚・排泄ケア認定看護師の根本 良平さんです。
 

  • カテゴリー:その他
  • 投稿日:2015.11.30 00:00

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