看護キャリアプロモート支援システム開発 > 3つの部門

3つの部門

看護キャリアプロモートとは、看護職が自分の将来や進む道を、自分で考え選択することです。
仕事だけでなく個人の生活や人生も含めた将来設計を可能にします。組織はそのための支援を行うシステムを構築します。

東北大学病院看護部のキャリア開発

「個人と組織の将来の目的を合致・調和させるように、個々の看護師が組織の目標を踏まえ、個人の能力及びライフサイクルに応じて、組織の支援を受けながら看護実践能力の向上に取り組むこと」TNADSより

  • 人事交流

    基礎教育と臨床との乖離を埋めるため、教員と臨床看護職との「人事交流」を行い、学生が基礎教育から臨床現場へシームレスに移行することを目指します。
  • キャリア管理システム

    「キャリア管理システム」では、組織・個人が持つキャリアレコードを一元管理とし、多様なキャリアパスモデルの提示・相談機能の充実により個人の希望に合わせた支援を行います。
  • クリティカルケア看護実践能力育成プログラム

    看護実践能力を向上させる取り組みとして、臨床での教育方法を検討します。個人の能力を伸ばす教育方法を検討し、その人らしく進んでいける環境を作ります。社会構造の変化とともに今後起こるであろう一般病棟での重症患者の増加に対応するため、クリティカルケア看護領域を取り上げ、専門分野の研修に教育技術の習得も取り入れたプログラムを開発します。看護キャリアプロモート支援システムでは、「クリティカルケア看護実践能力育成プログラム」をキャリアパスの一つとして提示します。

「看護キャリアプロモート支援システム」は、就業を終えるまでの看護職のキャリア開発をトータルで支援するシステムです。


人事交流

看護職と教員の人事交流を行い、実践知と理論の統合を図ります。

臨床における看護教育は、専門的知識にはマニュアルが作成されていますが、教育方法は個人に任されており、結果として教育方法にばらつきがでる事になります。

一方教員は臨床経験よりも学術的な業績が重視され、臨床看護実践を自ら教授しにくい状況にあります。

臨床で求められる看護実践力と基礎教育で習得できる看護技術が乖離し、就職後のリアリティーショックへ繋がることも示唆されています。
このプランでは、人事交流により臨床と基礎教育の乖離をうめ、学生が基礎教育から臨床研修にシームレスに移行することを目指します。

人事交流

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キャリア管理システム

ITによる一元管理を行い、キャリア開発の支援を行います。

看護職は、多様な教育背景があり、また女性が多くライフイベントに就業状況が左右されるため、専門職としてのキャリア開発は、個人の努力に依ることが多くなります。そこで、新卒看護職だけでなく経験者やリカレントナースに対して多様な教育プログラムを提示し、希望と適性を融合させる相談機能を充実し、キャリア開発のための支援を行います。

看護職としてのキャリアアップ、マネジメント領域の適性や認定看護師資格の取得、大学院進学と卒業後の将来像を含めた具体的なキャリアパスモデルの提示により自己選択(プロモート)が可能となます。

キャリア管理システム

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クリティカルケア看護実践能力育成プログラム

クリティカルケア看護領域をモデルとして、 臨床における体系的な教育技術習得のためのプログラムを開発します。

このプログラムは、教育技術の習得、e-ラーニング、シミュレーション教育、臨床研修の4要素を中心として構成されています。
成人看護学分野、看護教育分野、医学教育推進センターの教員が加わり、看護部担当者と協働でプログラム開発を行います。

臨床における教育は、専門的知識はマニュアルが作られていますが、教育技術は殆ど個人に任されており、その内容を評価・検証されることはありませんでした。結果として教育技術にはばらつきがあり、個人の力量に依存していました。

このプランでは、臨床教育の検証を行うと共に効果的な教育技術の習得について検討し、クリティカルケア看護領域をモデルとしてプログラム開発を行い、それに基づく研修を行うことで、臨床看護職の教育力を向上させます。

プログラム修了者は下記の目標達成を目指します

  • 初級研修:自ら学ぶ力を身につけ、基本的なクリティカルケア看護実践能力を獲得できる
  • 中級研修:教育技術を学びながら、自立したクリティカルケア看護実践能力を獲得できる
  • 上級研修:他者を教育する力を身につけ、クリティカルケア看護の指導ができる
クリティカルケア看護実践能力育成プログラム

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